何のための空間なの?マンションのエントランスの役割

こんにちは。マンション管理カレッジがお届けするマンション管理ブログです。
多くのマンションでは、入り口をくぐったところに「エントランスホール」と呼ばれる広い空間が設置されています。ただ通過するだけの場所に思えますが、エントランスにはいろいろな役割があることをご存知でしょうか。今回は、マンションのエントランスが果たしている役割を紹介します。
マンションのエントランスの役割1:マンションの「顔」
【居住者の声】
私が先日引っ越してきたマンションには、とても豪華で素敵なエントランスがついています。しかし、基本的には通過するだけの場所で、エントランスで何かをするということはありません。ここは何のために設けられている場所なのでしょうか。
【マンション管理 対応のポイント】
エントランスの最も基本的な役割は、マンションの「顔」になることです。マンションに入るすべての人はエントランスを通過することになり、雑誌や情報サイトに写真が掲載される時も、大抵はエントランスのものが使われます。それだけに、マンションの第一印象に与える影響が非常に大きいのです。そのため多くのマンションでは、エントランスのデザインや照明を工夫し、高級感や清潔感にあふれた環境にしています。周囲に植栽や噴水を配置していることもあるでしょう。ご自身がエントランスを見て「素敵!」と感じたのなら、十分に役割を果たしているのです。
マンションのエントランスの役割2:風除室が快適さを保つ
【居住者の声】
いつも疑問に思っているのですが、マンションからエントランスに入る時は、ドアを2つ通過しなければなりませんよね? あのドアに挟まれた小さな空間には、何か意味があるのでしょうか。オートロックを設けるだけなら、ドア1つでもいいと思うのですが……。
【マンション管理 対応のポイント】
エントランス前のドアに挟まれた空間は「風除室」です。外気や風がエントランスに直接入ってくるのを防ぐことで、内部の気温を一定に保ったり、砂埃や小さな虫の侵入を防いだりしてくれます。逆にいうと、非常に汚れやすい場所でもありますから、清掃担当者は念入りにチェックする必要があるでしょう。
マンションのエントランスの役割3:防犯システムが集約されている
【居住者の声】
私は今現在マンションには住んでいないのですが、マンションは一戸建てに比べて防犯性能が高いと聞いたことがあります。エントランスで不審者の侵入を防げるということなのでしょうか。
【マンション管理 対応のポイント】
多くのマンションでは、誰でも入れるのは風除室までです。エントランスに入るためには、オートロックを解除する必要があります。当然、鍵を持っていなければ侵入は難しくなりますし、解除するにしても一旦立ち止まらなければならないので、防犯カメラにしっかりと顔が映ります。
加えて、管理員室があったりコンシェルジュがいたりする場合は、さらに防犯性能がアップするでしょう。このようにエントランスは、防犯システムが集約されている場所でもあるのです。
まとめ:エントランスの機能はマンションの住心地に大きく影響する!
エントランスはマンションのイメージアップ、環境維持、そして防犯と、実に多くの役割を果たしています。エントランスの清掃や管理が行き届いているかどうかで、マンションの住み心地は大きく変化するでしょう。普段は通過するだけになっている方も、一度エントランスをよく観察してみてはいかがでしょうか。