部屋の前と集合ポスト、どちらを使う?マンションの郵便受けの疑問

こんにちは。マンション管理カレッジがお届けするマンション管理ブログです。
マンションの郵便受けは、エントランスの集合ポストがメジャーである一方、各部屋の前に設置されていることもあります。
なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。郵便物の安全を考えるなら、部屋の郵便受けに入れてもらった方がいいですよね。今回は、これらの疑問にお答えいたします。
法律上、集合ポストと部屋の郵便受けが混在することはありえる
【よくあるお悩み】
私のマンションには集合ポストがありますが、部屋の前にも郵便受けがついています。
なぜ両方ともついているのでしょう?
オートロックがあれば、部屋の前の郵便受けは無意味ですよね?
【お悩み解決のポイント】
郵便法第43条により、3階以上の集合住宅は、マンションの玄関に集合ポストを設置することになっています。
ただ、これは「部屋の前に郵便受けを設置してはいけない」という意味ではありません。
そのため、マンションによっては両方ついていることもあるのです。
なお、オートロックがついているのに部屋の前に郵便受けがあるのは、単純にあとからオートロックを付け足したのだと推測されます。
その結果、部屋の前の郵便受けは、実質的に機能しなくなったわけです。
集合ポストではなく、部屋の郵便受けを使ってもらうことは可能
【よくあるお悩み】
集合ポストは郵便物を盗まれるリスクが大きいと思い、部屋の郵便受けに直接届けるようメモを貼っておきました。
しかし、配達員が部屋まで届けてくれることはなく、荷物がすべて郵便局預かりになってしまったのです。
オートロックはないので、部屋まで届けることはできるはず。なぜわざわざ持ち帰ってしまうのでしょうか?
【お悩み解決のポイント】
内国郵便約款では、受取人が郵便受けの使用を拒否した場合、郵便物は事業所に持ち帰って保管するよう定めています。
しかし、郵便受けが階段の昇降を必要としない場所(=エレベーターで行ける場所)にあるのなら、そこに入れることが優先されるのです。
- 部屋がエレベーターで移動可能な階(1階含む)にある
- 郵便物が、部屋の郵便受けに入る大きさである ・オートロックがない
上記の条件を満たすなら、集合ポストを使わず部屋の郵便受けに入れてもらうことは可能だと考えられます。
マンションの状態を確認した上で、郵便局に相談してみてください。
ネットを活用すれば、検針票を発行させないようにできる
【よくあるお悩み】
本末転倒な話かもしれませんが、そもそも郵便物が少なければ、ポストからの盗難を恐れる必要もなくなると思うのです。
郵便物を極力減らす方法はないでしょうか。
【お悩み解決のポイント】
電気・水道・ガスなどの料金は、必要な手続きをすませればインターネット上で確認できるようになります。
この場合、検針票は郵便受けに入れられません。個人情報の流出を恐れるなら、利用してみるのもひとつの方法です。
まとめ:いろいろ工夫はできるが、毎日の確認が1番大切
部屋の郵便受けも集合ポストも、一時的に郵便物を預かる場所にすぎません。
防犯のためにも、郵便受けは毎日確認し、中身はすぐに取り出すようにしましょう。