何でも任せきりはよくない?マンションの管理組合との関係

こんにちは。マンション管理カレッジがお届けするマンション管理ブログです。
マンションの管理組合は、管理組合からマンション管理を委託されている立場です。マンションを維持するためには欠かせない存在ですが、だからといって何もかも任せきりになっていないでしょうか。今回は、マンションの管理組合との関係について考えてみましょう。
マンションの管理組合との関係1:重要事項は必ず確認!
【管理組合の声】
大規模修繕を担当する会社から見積もりが届きました。しかし、決定までの経緯がよくわかりません。管理組合の担当者に聞いてみたところ、「きちんと相見積もりは取っている」「細かいことは我々に任せてください」と言われてしまいました。他の理事も「難しいことはプロに任せておけばいいんだよ」と楽観的なのですが、そういうものなのでしょうか?
【マンション管理 対応のポイント】
管理組合は、あくまでも維持管理を代行しているにすぎません。仕事の依頼先などの最終決定権は管理組合にあり、細かい経緯などの説明を求められれば、丁寧に対応する必要があります。重要事項の説明を曖昧にしたり、管理組合の介入を拒んだりするようなら、何か後ろ暗いことがあるのかもしれません。遠慮なく詳しい話を聞きましょう。
マンションの管理組合との関係2:議事録には目を通す
【管理組合の声】
当マンションでは、理事会の議事録作成を管理組合に任せています。私は今年から理事になったので、議事録の書き方がわからなかったため、過去のものを見せてもらうことにしました。すると、議事録はメモ書きに近いもので、詳細な内容がいまいちわからなかったのです。担当者は「議事録はこれくらいシンプルな方がいい」と言うのですが、本当でしょうか。
【マンション管理 対応のポイント】
議事録には決まった形式がなく、ある程度は担当者の裁量に任せられるのは確かです。しかし、「議題は何か」「どういう意見が出たのか」「どんな理由でどのような結論に至ったのか」といったことが細かくわからなければ、議事録の意味がありません。管理組合に議事録の作成を任せきりにしていると、考え方の違いから不十分な議事録が作られることもありえます。内容にはしっかりと目を通し、お互いが納得できる形にしておきましょう。
マンションの管理組合との関係3:迷惑行為への対応は頼める?
【居住者の声】
共用廊下に私物を放置している人がいて、とても迷惑しています。管理組合の人に注意してもらおうと思ったのですが、「そういうことは理事長さんにお任せしているので……」と言われてしまいました。管理組合はこのようなことにはノータッチなのでしょうか?
【マンション管理 対応のポイント】
難しい問題ですが、居住者間のトラブルは当人同士で話し合うのが原則です。どうしても仲裁が必要な時は、理事の方などに頼むのが適切なのも事実でしょう。しかしながら、管理組合はマンションの安全を管理している立場であり、私物の放置や迷惑行為には一定の責任があるのも確かです。問題の居住者に注意する際に立ち会ってもらえるよう、管理組合から頼んでもらってはいかがでしょうか。
まとめ:管理組合と信頼しあえる関係になろう
住心地のいいマンションほど、管理組合と管理組合の関係は良好なものです。何でも任せきりにせず、管理組合の仕事に興味を持ち、共にいいマンションを作っていける関係になりましょう。