新居で暮らし始めたら体に変化が?シックハウス症候群への対処法

こんにちは。マンション管理カレッジがお届けするマンション管理ブログです。
みなさんは、新居で暮らし始めてからしばらく後、鼻水・目のかゆみ・じんましんといった症状が出たことはありませんか? もしかするとそれは「シックハウス症候群」かもしれません。今回は、シックハウス症候群の特徴や対処法について見ていきましょう。
シックハウス症候群は、化学物質・カビ・ダニなどが原因
【居住者の声】
しばらく前に新築マンションに入居したのですが、何だか体調がおかしくなりました。目がかゆくなって鼻水が出るし、時々頭痛がすることもあります。まるで花粉症のようですが、花粉症持ちの妻は何ともありません。ただの風邪なのでしょうか?
【マンション管理 対応のポイント】
シックハウス症候群を疑う必要があると思われます。シックハウス症候群とは、建材などから発生する化学物質や、室内で繁殖したダニ・カビなどによる健康被害の総称です。近年の住宅は高気密化・高断熱化が進んでおり、これらの物質が外に排出されにくくなったことで、健康被害がしばしば発生するようになりました。
シックハウス症候群の主な症状は、目がかゆい(チカチカする)、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などです。人によって症状に差はありますが、新居に入ってからこれらの症状が現れ出した場合は、シックハウス症候群の可能性を考えた方がいいでしょう。
十分な換気や天日干しでシックハウス症候群を防ごう
【居住者の声】
今度新しいマンションに引っ越すのですが、私はもともとアレルギー体質なので、シックハウス症候群が心配です。発生を防ぐためにはどうすればいいでしょうか。
【マンション管理 対応のポイント】
最も基本的な対処法は、徹底的な換気です。近年のマンションは24時間換気システムがついていますが、入居後数ヶ月間は毎日窓を開け、十分な換気を行った方がいいでしょう。それ以降も適度な環境を忘れないようにしてください。
また、除湿機や加湿器を使って湿度を適切に保ち、カビの繁殖や空気の乾燥を防ぐのも大切です。もちろん掃除はしっかりと行い、ホコリやダニ(+死骸、フン)のない清潔な空間を作りましょう。さらに、天気のいい日には天日干しを行い、寝具やカーペットなどを殺菌・乾燥させるのがおすすめです。
原因を決めつけずに病院へいくことが大切
【居住者の声】
今のマンションに引っ越してきてから、めまい・吐き気・倦怠感などが止まりません。絶対にシックハウス症候群だと思いますし、このマンションを買ったことを後悔しています。引っ越すしかないのでしょうか。
【マンション管理 対応のポイント】
入居後に体調が悪化したからといって、シックハウス症候群とは限りません。たとえば、新生活に合わせてペットを飼い始めたのであれば、猫アレルギーや犬アレルギーの可能性もあります。
また、引っ越しなどで忙しい状態が続いたことや、人間関係の変化によって心身に負担がかかっているケースもあるでしょう。シックハウス症候群は、あくまでも可能性の1つに過ぎません。まずは一度冷静になって病院へ行き、原因を特定してみてはいかがでしょうか。そうすれば、改めて新居での楽しい生活をスタートできるでしょう。
まとめ:シックハウス症候群の可能性は、いつも意識しておこう
シックハウス症候群は、住宅の構造の変化によって出現したものです。誰でも、そしてどんな物件でも発生する可能性がありますから、体調がおかしいと感じたら「もしかして」と考えるようにしましょう。